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山下名人が勝ち2勝2敗 囲碁名人戦第4局2日目

 《山下名人の話》 黒39、41と突き破ったので悪くないかと思っていた。終盤、上辺を冷静に対処できて勝ちを意識しました。


 《羽根挑戦者の話》 1日目がまるでダメ。実戦は最悪でした。差がありすぎたので、2日目にチャンスはなかったでしょう。

囲碁名人戦七番勝負 第4局2日目ダイジェスト

 午前9時、両対局者が1日目に打った40手までを盤上に並べ直し、立会人の林海峰名誉天元封じ手開封した。山下名人が封じていた41手目は、検討陣が大本命にあげていた「6の十五」。黒39ハネ出しの一路左をツいだ手で、白が築こうとしていた中央から左下にかけての壁を突き破った。

 今回の対局地、仙台・秋保温泉は、6世紀に欽明天皇が病をいやしたと地元で伝えられる、歴史のある温泉地だ。時代を下ってからは、伊達政宗のお気に入りだったという。


 対局室のある茶寮宗園は数寄屋造りの建物に、8千坪もの日本庭園が広がる。対局室からもガラス越しに、松や紅葉、よく手入れされた芝生の丘、小さな水の流れが見える。


 11日の早朝は小雨が降り、対局室はいっそうの静けさに包まれていた。対局が始まってほどなく、明るい日が差し込んだ。庭には時折、小鳥が舞い降りるほかは動くものはなく、音もない。すがすがしい空気の中で、いよいよ決着へ向けて、戦いが始まった。

 昼食休憩に入った。今日も名人は昼食をとらない。羽根挑戦者の今日のメニューは、稲庭うどん、ネギとベーコン、油揚げの白菜巻きと豆腐のくたくた煮、お重には、サンマずし、卵焼き、青菜のおひたし、しいたけうま煮、ショウガ、壬生菜(みぶな)、たくわん、梅干し。デザートに梨がつく。お重には紅葉の葉が添えられ、秋の雰囲気を目でも楽しめる。