大阪市内での決算会見で永守重信社長は「世界経済が明らかに減速している」と述べた上で、中国市場における反日デモの今後の影響についても「楽観的な見方はしていない」との考えを示した。
永守社長は会見で、減速感が出ている世界経済が「10―12月を底に戻るか現段階では見えない」とした上で、中国市場では反日デモを機に、自動車、電機メーカー向けのモーターの販売に影響が出ているとの見方を示した。景況悪化を踏まえ、ハードディスクドライブ(HDD)の市場予測も期初予想から下方修正した。
また、今後のM&Aの方向性については、産業・商業用モーターの買収はひと段落したとした上で、15年までに「車載関係をもう少し買う」との考えを明らかにした。