中国の国家統計局などは1日、全国の製造業820社の生産や受注の増減を基に景気の状況を示す「製造業購買担当者景気指数」を公表しました。
それによりますと、先月10月の指数は、前の月より0.4ポイント改善して50.2となり、景気がよいか悪いかの判断の分かれ目となる50を3か月ぶりに上回りました。
企業が抱える在庫の調整が進んでいることもうかがわれ、景気が、今後、好転する兆しではないかという見方も出ています。
中国経済に回復の兆し 10月の製造業景況感が3カ月ぶり50超え
製造業の業績を支える輸出が、債務危機で不振だった欧州向けに代わり、東南アジアなど新興国を中心に伸び始めた。9月の輸出は前年同月比9・9%増の1863億5千万ドル(約14兆8856億円)と過去最高を記録。10月以降も輸出向け受注が伸びており、景況感の改善に結びついた。
中国は6月以降、「景気安定」を最優先に2カ月連続で利下げを実施。地下鉄など公共事業を加速したことも製造業に「手応え」を感じさせ始めたようだ。