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日本初演から鮮やかに16年の時を超え『エリザベート スペシャル ガラ・コンサート』

舞台上にはオーケストラブースと中央、上手、下手に階段があるだけで、背景なども含め、セットはシンプル。しかし、コンサートの内容は濃い。

そんな轟のルキーニの現役感に驚いたのもつかの間、一路、高嶺、花總…と、それぞれが登場するたび驚きは続く。まるで時間を巻き戻したかのようだった。なにより圧巻は一幕最後、鏡の間で登場する花總のエリザベート。凛とした圧倒的な美しさに思わず息を呑んだ。

エリザベートに心惹かれ、彼女をずっと追い続けるトートの戸惑いや切なさ、また「私だけに」を歌い上げるエリザベートの強く熱い生命力…16年前を思い出させながらも、今だからこそ観ることが出来る、新しい『エリザベート』がここにあった。