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美貌と絶望の皇妃

トートの違いが、トートに対するシシィの違いになっていて、一路さんのトートへは拒絶してもどこか繋がりが見え、ズンコさんのトートへは反発し抗っているように見える。

一路さんトートとの昇天の場面は自分の中にある死への憧憬を受け入れてひとつになったように見えたし、ズンコさんとの昇天は抗い続けたトートへの想いを自覚して愛に目覚めたように見えて、それぞれにすっごく萌えた(笑)

一路さんトートとの昇天は同化であり、エリザベートと言う物語が「シシィの自分探し」であったように感じたし、
ズンコさんトートとの昇天は愛の成就であり、エリザベートと言う物語が「トートとシシィのラブストーリー」だったんだ、と。

16年前、14年前はもっと頑なと言うか、美しさは咲き誇ってるんだけどもっとシシィが未熟な女の子に感じて

「女」成分が若干薄めと言うか。

それがこのガラではしっかり女で

どうしようもなく満たされない絶望感・・・まさか、こんなシシィを見せてもらえるなんて、しかもガラコンでなんて思わなかった。

花總のシシィは、その美貌力もだけど、そう言う内包した絶望感が「これがシシィだよ」と私を納得させてくれたんだよなぁ。

ガラコンでまさかここまで繊細に表現してくるとは・・・。

私のシシィはここにいる、そう強く思わされた。

大阪・・・行きたくなったよ(笑)