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東証:「金融相場」の様相 今年の最高値更新

 景気低迷期に中央銀行が金融緩和を行い、あふれたお金が株式市場に流入し、株高につながる現象は「金融相場」と呼ばれる。調達金利が下がり業績改善が期待できるノンバンク株や、保有資産の価値向上が見込める不動産、保険などの銘柄に買い注文が集まりやすいのが特徴だ。11月中旬以降の株高について、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は「ジャブジャブのマネーが、企業業績の良しあしに関わらず株式市場に流れ込んでおり、まさに金融相場」と指摘する。

 今後は金融相場から、企業業績の改善を伴った「業績相場」へ移行できるのか否かが市場で注目されそうだ。来年1月下旬から2月上旬ごろにかけて、企業の12年4〜12月期決算発表が相次ぐ。野村証券の木下智夫チーフエコノミストは「業績が低迷する電機セクターなどで通期決算の見通しが期待に届かなければ、市場心理が冷え込む可能性もある」と話している。