金融庁は9日、自動車損害賠償責任(自賠責)保険について話し合う自賠責保険審議会を開き、今年4月から保険料を値上げすることを正式に決めた。値上げ幅は月内に開く次の審議会で決めるが、平均14%程度となる見込みだ。
自賠責は、自動車やバイクを持つすべての人が加入する義務のある保険で、徴収する保険料と支払う保険金のバランスをとるよう決められている。黒字が続いたため2008年4月に大幅に値下げしたが、事故で後遺症を負った人などへの保険金の支払額が増加し、今年度末には累積の赤字が約5千億円に達する見込みだ。11年4月にも平均11.7%値上げしたが、収支の改善が不十分なため、2年ぶりの値上げに踏み切る。