政府方針には、なぜデフレ不況がここまで深刻化したかの分析がない。だから、まともな処方箋(しょほうせん)が立てられないという中身になっている。
デフレ不況の最大の原因は、働く人の所得が減り続けているところにある。
出てくる方針は「3本の矢」と言っていますが、新しい中身は何もない。金融緩和と言うが、これまで散々やってきたけど効果がなかったことを、もっとやろうと。それから大型公共事業のバラマキ。これも経済成長につながらなかった。それから、成長戦略と言うが、貧困と格差をひどくして破綻(はたん)した小泉構造改革の焼き直し。どれも破綻が証明された折れた矢を三つ並べただけだというのが実態だ。