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【本の話をしよう】「おもかげ橋」作家 葉室麟さん 時代小説には人間の基本がある

「年を取っていくと、単なるヒロイズムでは生きていけない、ということに気づく。権力とか地位とかカネといった成功は、自分を裏切るかもしれない。所詮は人の評価に振り回されているだけですから。そういう分かりやすい評価ではなくて、もっともっと、人は豊かになれるようにできている。自分自身を裏切らないものは何か。それを突き詰めていったとき、弥市にとっては、自分の大切な人を大切だと認識し、それを守ることだった。それが彼の誇りであり、潔さだと思う」

「今を生きるということは、矛盾のかたまり。懐疑的になってしまって、いいものをいいと差し出すことは難しい。けれど、時代小説という形でなら、過去の話として、スムーズに提示できる。時代小説には、フィクションの本質が詰まっているんです」

美空ひばり/無法松の一生 - YouTube