「わたしが欲しいのは愛だ。でも愛はない。だとしたら、全部おしまい」自分が言った言葉を彼女はくりかえした「だったら終わらせなくちゃ」
物語は一気に不吉な様相になる。だが、彼女が欲したのは、愛そのものではなく、「愛されているわたし」だった。男の目や手や顔やしぐさに愛を見いだすのではなく、男の言葉から愛を受け取るのではなく、ただひたすら、自分、自分、自分。「愛されているという感じ」を感じたいのだ。
幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、
不幸な家族はそれぞれの不幸の形がある。
不幸の形はただ一つ、「不信」という姿をとる。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20130215#1360940198
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20130213#1360763759
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20130213#1360763774