エラリアン氏は15日に米カリフォルニア州のスタンフォード大学で講演し、米当局が政策金利を「人為的に低い」水準にしたことが複数の通貨への上昇圧力となり、その国の経済競争力が損なわれかねない状況にしたと指摘。「結果的にメキシコやブラジル、韓国、日本が全く同様の措置を取ることを余儀なくされた」と述べた。
FRBは2008年12月以降、事実上のゼロ金利政策を維持しており、経済成長のてこ入れと失業率の押し下げに向けた量的緩和第3弾(QE3)として債券購入 を実施している。エラリアン氏はこうした政策でFRBが株式投資家の「一番の味方」になり、金融市場の「価格設定者」となったと指摘した。