社運握る「10年に1人」の大物次官 IIJ次期社長に財務省OB・勝氏
創業者の鈴木幸一社長(66)は会長に就き、引き続き技術面を担当。勝氏がグローバル展開に向けたM&A(企業の合併・買収)や対外交渉、営業統括などを担う「分業制」を敷く。
次官就任以前から親交があった鈴木氏は、かねてから「勝氏と仕事がしたい」と考え、IIJ入りをここ2年近く求めてきた。特に消費税増税の実現に奔走する勝氏の姿を目の当たりにし、「人物の器、腹のくくり方、調整能力のいずれも超一流」と、ほれ込んだという。
結局、12年8月に財務次官を退任した勝氏は、求めに応じて同11月に同社の特別顧問に就任。今年6月の株主総会後に分業の新体制がスタートする。