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第212回 さくら

一度、失敗したら、その原因を突き止め、二度と同じ過ちを繰り返さないように対策を立てるのが人間の英知というものです。

私は、政治家、官僚、法律家という日本の指導層が自分たちの役割を果たしていないことに大きな原因があると思っています。
エリートとしての自覚と気概の欠如です。
私が考えるエリートの条件は、自分の役割をしっかりと果たす、ビジョンがある、そしていざというときに人のために尽くすことができる―この3つです。
一定の立場の人間が自分の役割を理解し、それを確実に果たそうとすることは、社会が役割分担でできている以上、どうしても必要なことです。


ただ、淡々と自分の役割を果たすことは、本当にむずかしい。
東日本大震災の直後も、塾生が自分に何ができるだろうかと浮き足立ちそうになったときに、私は今まで通りの生活を送ること、自分の役割である勉強に専念して、被災者の力になれる法律家になることが何よりも大切だと訴えました。
大きなことを考える前に、まず自分がやるべきこと、自分が力をつけることを優先させるべきときもあるのです。

まずは自分自身を徹底的に鍛えることです。そうすれば、必ず活躍の機会が与えられ、役割を果たすことが求められるときがきます。
安心して今日やるべきことに集中してください。

さくらの花言葉のひとつは、「気高い精神」です。