アベノミクス、本音では信用していない金融機関:ロイター コラムニスト 田巻一彦
アベノミクスの成果として政府・与党が指摘する株価の上昇で、誰が多くのメリットを受けているのか。東京証券取引所1部の投資部門別売買状況をみると、今年1月から3月22日までに海外投資家が3兆2577億円を買い越し、株価上昇の恩恵を最大限に受けている。個人は2046億円の小幅買い越しで換金売りのスタンスだ。これに対し、銀行、生保などの金融機関は2兆8409億円と大幅に売り越し、アベノミクスの先行きに疑心暗鬼という本音が透けて見えるようだ。