会場には、地元の熱狂的なファンも多く詰めかけた。初日と2日目を観劇した台北市のデザイナー、趙文敏(ちょう・ぶんびん)さん(27)は、約10年前からの宝塚ファン。アニメや舞台にもなった日本の人気ゲームで、少女劇団員が都市の魔物と戦う「サクラ大戦」に興味を持ったところ、友人から「日本の宝塚もいいよ」と教えられた。
以後、宝塚の舞台のビデオを見るようになり、せりふの意味を理解したくて、独学で日本語を勉強。デザインの勉強で日本に留学した際も、宝塚大劇場に通えるよう京都の専門学校を選んだ。
「宝塚は男性がいない舞台で、清潔感があるのがいい。宝塚の台湾公演があると聞いた時は本当にうれしかった。台湾で宝塚が見られて最高」