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【黒蜥蜴】「役者同士の馴れ合いは嫌い」孤高の光を放つ、″美輪明宏″の裏の顔

美輪が演出家として、俳優として何にこだわり、何に重きを置き、孤高の光を放ち続けているのか、作品や風貌から想像はできても、実際のところを知る人は少ないのではないだろうか?

「美輪さんは的確に大切なことを教えてくれます。何よりも、その役の感情になって話せるようになってから、その先にセリフと動きがある、と仰いました。さらに次の段階では、綺麗に話すことや、綺麗に動くことなど、とてもレベルの高いものを要求されます。座るときは片足だけ伸ばした方が綺麗に見える、ドレスをどうさばいたら綺麗に見えるかなど、すごくこだわられますし、綺麗に話すことを意識しすぎて三島さんのレトリックの利いたセリフの妙が失われていると“頭で韻を踏んでいるのに意識していない。同じメロディになっているわよ”と指摘がある。とても勉強になりますし、毎日が充実しています」

「美輪さんが現場を和やかなものにしてくださる一方、“役者同士で慣れ合って欲しくないので、打ち上げや飲み会は一切やりません”と最初の稽古のときに仰いました。それだけに稽古場ではみんな、美輪さんといちばん多く話していますし、稽古場がすでに美輪さんの空気になっている。それに黒蜥蜴の美意識と美輪さんの美意識はすごく近いというか、美輪さんはもう黒蜥蜴その人になっているんです。その姿を見ると、自分も早く雨宮にならなければいけないなと思いました」