林さんは「今考えてみると、誰か影のディレクターが僕をプロデュースしてくれたんじゃないかと思うくらい(ブレークの)リズムがよかった……」と、最近の活躍を改めて振り返った。
林さんは1965年生まれ、名古屋市出身。88年に東京大学法学部を卒業後、日本長期信用銀行に入行するも半年で退社。さまざまな職業をへて、予備校講師に転身した。09年から東進ハイスクール専任講師として東大・京大の入試現代文対策授業などを担当。同年の夏に東進衛星予備校の東大高2・現代文の授業で使った「いつやるか? 今でしょう!」のフレーズが同予備校のCMに使用された。
「今でしょう!」のフレーズは、東進ハイスクールのCMが作られるときに、09年の膨大な授業映像の中から、偶然同フレーズを言っている林さんの映像がピックアップされたという。このフレーズが生まれたきっかけは、林さん自身は無意識だったといい、「初めて言ったときのことを僕は覚えていなかった。自分のことだけれどネットで調べた(笑い)」と明かす。授業の際には生徒の心に響く言葉を使おうと、日々名言集などで研究していたというが、同フレーズについては「いいことを言ったつもりはなかった。別の言葉の方がもっと力を入れて言ってたんですが、成果はなかったですね」と笑う。