日銀は、デフレからの脱却に向けて導入した新たな金融緩和策の下、市場に大量の資金を供給するため、これまでにない規模で長期の国債の買い入れを始めています。
買い入れは金融機関を対象に入札で行い、最初の入札では国債の買い入れ額が1兆2000億円、2回目は2兆5000億円余りに上りました。
しかし、買い入れの規模が過去の入札と比べて大きすぎたため、債権市場に混乱が生じて、国債の利回りが乱高下する結果となりました。
このため日銀は、市場関係者からの指摘も考慮して、入札の回数を当初に決めた月6回程度から8回程度に増やし、1回当たりの国債の買い入れ額を減らすよう、制度を一部改めることにしました。
日銀はこれによって、金融機関が国債買い入れの入札に応じやすい環境を作ることができ、債券市場の安定を図ることができるとしています。