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緩和策、米国債などの投資価値低下させる=PIMCOグロース氏

グロース氏は5月の投資家向けレターの中で中銀の金融緩和策について、現在は「世界経済を再び浮揚させ、従来の正常な実質成長のような姿」をもたらす一助となっているかもしれないが、米国債などへの投資の価値を「密かに」低下させる結果になっていると指摘。中銀の量的緩和によるインフレ作用は米国債保有の価値を少なくとも2%ポイント押し下げているとの見方を示した。


それでも、債券投資は依然として現金保有より好ましいとした。


グロース氏はこれまでに、先進国における過剰な信用供給の影響で株式と債券はいずれもリターンの低下が見込まれるとしていた。5月のレターでは、リスク資産を減らすことを提案した。


PIMCOの旗艦ファンドである「トータル・リターン・ファンド」は3月に米国債保有比率を28%から33%に引き上げた。