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Q&A 異次元緩和なのに、なぜ金利上昇? - MSN産経ニュース

 長期金利の上昇が続いている。日銀の意図に反し、長期金利はなぜ上昇しているのか、金利上昇によってどのような影響があるのかをQ&Aでまとめた。


 Q どうして長期金利が急騰しているのか


 A 円安を好感し、東京株式市場で株価が大幅に上昇したことがきっかけだ。国債は株式に比べて値動きが小さく、損失リスクが低い安全資産とされる半面、利回りが低く、得られる利益は小さい。株価の先高観が強まり、国債を売って、よりもうけの大きい株を買う動きが広がったことが金利の上昇(国債価格の下落)を招いている。


 Q 日銀は国債購入で金利の低下を目指していた


 A 日銀の購入計画は新規国債発行額の約7割に相当し、需給の逼(ひっ)迫(ぱく)で金利は下がるとみられていた。ただ、市場で売買できる国債が減って、金利が乱高下しやすくなることへの懸念などから国債購入を手控える投資家も多く、日銀の思惑とは逆の動きになっている。


 Q 金利上昇による影響は


 A 長期金利は、企業や一般向けの貸出金利の指標に使われている。金利上昇が続いているため、大手銀行は今月、住宅ローンの固定金利や、企業向けの長期貸出金利の目安となる長期プライムレート(優遇貸出金利)を引き上げた。金利の水準は依然低いが、上昇傾向が続けば、企業や家計の負担は増える。国が支払う国債の利払い費が増えて財政が悪化する心配もある。


 Q 金利上昇はまだ続くのか


 A 米国の長期金利は1・9%台で、0・8%台はまだ低い。景気が本格回復すれば、長期金利は徐々に上がるのが自然だ。ただ、日銀は緩和効果で当面、長期金利は低水準に抑えられるとみている。