【挨拶】黒田総裁(日本銀行金融研究所主催2013年国際コンファランス)
国際金融システム再建には資本移動規制など検討必要=日銀総裁 | Reuters
日銀の黒田東彦総裁は29日午前、日銀本店で開催された国際会議で講演し、世界経済は金融危機から5年を経ても「なおその影響から完全には抜け出せずにいる」と指摘した。
黒田総裁は、金融システム再建にあたっては「自由な資本移動と金融の安定、および国家単位の金融規制・監督の3つを同時に達成することはできない」との「国際金融のトリレンマ」が議論の出発点になるとの見解を述べた。
トリレンマの制約のもと、新たな国際金融システムを築くのは「容易ではない」とし、「頑健と考えられる国際金融システムも、金融危機は予想できない形で起こり得るため、永久に存続する可能性は低い」とも述べた。