心を強くもって
時間と共に
一歩でも前に進んでください
明日から六月大歌舞伎杮落しです
明日から27日間休みなく勤めます
十一代目市川海老蔵『助六由縁江戸桜』〜新しい伝説への期待〜(歌舞伎座新開場六月大歌舞伎)
Twitter AERAnetjp 市川海老蔵さんが、AERA最新号の表紙とインタビューに登場で
市川海老蔵さんが、AERA最新号の表紙とインタビューに登場です。
「古典を掘り下げる。歌舞伎十八番を市川宗家で復活させていかないと。意気込みではありません。使命感であり運命です。僕がやらずに誰がやるのでしょう?」
時代を背負う宿命を生きる「成田屋」の継承者―歌舞伎俳優 市川 海老蔵
今年2月に父・團十郎という大きな存在を失ったことで、彼の中に変化は生じたのだろうか。
「大黒柱どころではない、大事な存在でしたから、当然、気分は沈みます。でも、そういうことも引き受けてやっていかなくてはいけない。一方では、これまでは父が手綱を引いていてくれたけれど、それがなくなってどんどん突っ走っていくような気もする。失敗もするだろうけど、それを恐れず、歌舞伎の裾野を広げられるよう、いろいろなことを試みていきたいですね。皆さん、父が亡くなっていろいろ心配してくださるけど、新しい歌舞伎座も開場しました。おめでたい、うれしいことです。それに染五郎さんもけがから復帰されたし、菊之助さんはご結婚、僕や勘九郎さんには子供が誕生と、歌舞伎界には希望もたくさん芽生えていることも、知ってほしいです」(海老蔵)。
海老蔵を見ていると、しばらくは、まさに「攻め」が続くように見える。しかし、海老蔵本人はそのような認識は全く持っていないらしい。積極的な挑戦の姿勢は、あくまで「普通のこと」なのだという。
「5月は南座、6月は歌舞伎座、8月はこの自主公演で9月は歌舞伎座……。粛々とやっていくだけです」(海老蔵)。
外からはどれほど熱く、弾けているように見えても、その内面は常に粛々と次を見据え、新たなクライマックスに備えている……。生まれてから一生を終えるまで、ひとときも休みなく、どの一瞬を切り取っても輝き、進歩し、時代を背負った旬の人であり続けなければならない彼の、それは秘められた実像なのかもしれない。