9年前、松山市内をバイクで運転中に白バイと衝突し、大けがをした男性が愛媛県などに賠償を求めた裁判で、男性の訴えを退けた判決が最高裁判所で確定しました。
この裁判は、平成16年に当時16歳だった松山市の山本昌樹さんが市内の交差点でバイクを運転中に白バイと衝突し大けがをしたことに対して、白バイを運転していた警察官や愛媛県などに賠償を求めたものです。
山本さんは「白バイは安全を確認しないで交差点に入った過失があり、警察の捜査も違法だった」などと主張しましたが、1審の松山地方裁判所と2審の高松高等裁判所は「白バイの過失は認められず、警察の捜査も違法とはいえない」などと指摘して、いずれも訴えを退けていました。
原告側が上告していましたが、最高裁判所第1小法廷の横田尤孝裁判長は、1日までに上告を退ける決定をし、山本さんの敗訴が確定しました。