半沢直樹の最新作 “敵役”モデルに「前原」「蓮舫」元大臣 ゲンダイネット
現在「週刊ダイヤモンド」で、シリーズ最新作「銀翼のイカロス」が連載中だ。この作品、「登場人物のモデルはあの人?」と永田町でも注目を集めている。
小説は政権交代直前の夏、東京中央銀行・営業第2部の半沢次長が、頭取命令で破綻懸念先に格下げされた「帝国航空」の融資担当を任されるところから始まる。
この会社は複数並存する組合、企業年金削減に猛反発するOB、当事者意識と危機感に欠け、プライドだけはやたら高い経営陣――と難題山積。「作中の出来事などは実在のものとは関係ありません」とあるが、経営再建前のJALを思い浮かべずにいられない。
で、半沢の前に立ちはだかるのが、政権交代後に就任した高飛車な国交大臣。半沢が必死の思いで帝国航空の経営陣に承諾させた自主再建プランを「前政権下で提案された」という理由で一蹴。大臣直轄の「タスクフォース」を設置し、銀行団には「貸し手責任」をタテに70%もの債権放棄を押し付けるのだ。
「民主党政権発足時の前原誠司・国交相を想起させるというか、やっていることはまるで一緒。現実のタスクフォースの総人件費は10億円と見積もられ、前原氏は『コンサルタント料』としてJALにツケ回した。小説の大臣も同じことをして、JAL、いや帝国航空のひんしゅくを買っています」(政界関係者)
唯一の違いは小説の大臣が女性ということ。〈セシルカットの髪〉〈スーツがトレードマーク〉〈テレビ業界から政界進出〉〈客寄せパンダと揶揄されながらも、ある年の参院選で初当選〉〈政権交代劇の流れに乗ってとんとん拍子に大臣の椅子を手に入れた〉という描写はまさに……。
「蓮舫さんにソックリですよね。小説の女性大臣もパフォーマンスに長(た)け、東京中央銀行に直接、乗り込み、〈少し甲高い、よく通る声で〉半沢に『きちんとお答えなさい』とケンカ腰で迫る場面がある。事業仕分けの頃の蓮舫さんを彷彿させます」(同)