逮捕された「みの次男」日テレ入社時から大物面で有名だった(NEWSポストセブン) - livedoor ニュース
日本テレビ社員による不祥事が後を絶たない。
8月には人気バラエティー番組『恋のから騒ぎ』のプロデューサーだった社員が、19歳の少女をホテルに連れ込み、無理やりキスしたり胸を触ったりと強制わいせつ容疑で逮捕された。その後、同社員は幸いにも被害者が告訴を取り下げたために不起訴処分になったが、それから1か月も経たぬうちに、今度は有名人の息子が逮捕されるハメに……。
とりわけ、ここ数年の日テレは、2008年の『バンキシャ!』で岐阜県の土木工事事務所元役員に裏金づくりの虚偽証言をさせて久保伸太郎社長(当時)が引責辞任したのを皮切りに、度重なる番組の過剰演出についてBPO(放送倫理・番組向上機構)から指摘を受けてきた。そのため、社内のコンプライアンス(法令順守)には細心の注意を払ってきた。
「今でも月に1回は社内メールを通じて、社員だけでなく外部スタッフ全員が『コンプライアンス研修』を受けさせられます。適切な取材のプロセスや個人情報の取り扱い、セクハラやパワハラなどについてのテストもあります。メール上にてクイズ形式で答えるものから、ホールで指導を受けるものまでさまざま。それを受けないと督促のメールがくるんです」(日テレ社員)
視聴率がそのまま局の広告収入にも跳ね返るテレビ局ゆえに、番組のみならず局員の素行についても視聴者を欺く行為は局全体のイメージダウンにつながるのは当然だ。放送評論家の金沢誠氏はこんな見方をしている。
「日テレは社員一律3割の賃金カットを行ったり、番組予算を極端に減らしたりとリストラ経営を断行してきたおかげで、2012年度の決算では大幅な増収増益になりました。今年は開局60周年という節目の年ですし、旧本社のある市ヶ谷界隈の再開発計画も着々と進み、不動産収入のメドも立ってきた。そんな勢いに水を差すような不祥事はできるだけ避けたいでしょうね」