<サンデー時評>亀井節、「日本人は生体反応失った」 (サンデー毎日) - Yahoo!ニュース
「いまの日本社会は、昭和初期と同じなんだ。右翼、左翼というイデオロギーではなく、持てるもの、持たざるものという格差の拡大で、社会構造が上下に分裂し始めている。
だが、いまの日本人は生体反応を失っているね。普通、身体のどこかを針で刺されれば、『痛い!』と悲鳴を上げるものだ。しかし、刺されても、刺されていることにも気づいていないのが、いまの日本人なんだ。だから政府がむちゃくちゃやっても怒るということがない。
痛みに対して鈍感になっているから、権力者のなすがままになり、生き血を吸われ続ける。TPPにしろ、消費増税にしろ、自分たち国民を苦しめるようなことをする政党を選挙で圧倒的に支持している。いまの政権は株高を維持するために、国民の年金基金すら投入している。その株式市場の投資家の六割はアメリカ人なのだ。
つまり、安倍政権はわれわれ国民の資産をアメリカ人投資家に差し出している状況が続いている。それに対して日本人は何も言わない。生体反応を完全に失ってしまった……」