ローマ法王:教義の押し付け戒める…同性婚や中絶など巡り 毎日jp(毎日新聞)
フランシスコ・ローマ法王は19日、同性婚や人工妊娠中絶・避妊に反対する教義の押し付けに走りがちなカトリック教会の態度を戒め、傷ついた弱者を癒やす「野戦病院」となるよう訴えた。また、教会における女性の役割を重視し、意思決定に女性の意見を反映させる考えを示した。
今年3月19日の就任から半年にあたり、出身修道会イエズス会の月刊誌(9月19日号)のインタビューに答えた。教義に修正・変更を加えたわけではないが、前任ベネディクト16世時代までの教義に厳格な「父なる神」から、人々を慈悲で包み込む「母なる神」へのカトリックの路線転換を鮮明にした。
法王はフェリーニがお好き 「教義に固執」戒め - MSN産経ニュース
中絶や同性婚、避妊などを認めない立場は崩さなかったが「教義を押しつけることに固執してはならない」と強調。教会は慈悲深く、あらゆる人を受け入れるべきだとの認識を示した。
法王は、粗暴な旅芸人と無知で純粋な女性との悲しい関係を描いた「道」(1954年)について「自分と映画を重ね合わせてしまう」。別のイタリア映画「無防備都市」(45年)もお気に入りという。
好きな作家はドストエフスキーや出身国アルゼンチンのボルヘスらを挙げた。イタリアの作家マンゾーニの代表作「いいなづけ」は3回読み、今も枕元に置いてあるという。画家ではシャガール、売春婦をモデルに宗教画を描くなど教会と関係が良くなかった16〜17世紀の巨匠カラバッジョの愛好家だとした。