福島第一原発作業員の悲鳴「東京五輪なんてできない…」(女性自身) - livedoor ニュース
「水をぶち込んで、その水が汚れたらタンクにためるだけ……。それに、原発の建屋だけじゃなく、敷地そのものが高線量で、そこに降る雨はどうなると思います?そんな状態を指して、コントロールできてる、というのはおかしいでしょ」
急ごしらえされた問題のタンクは1千立方メートルのもの。組み立てに使用したボルトが『シャーボルト』という特殊なもので、見た目にはガードレールなどに使われる普通の六角ボルトのようだが、一定の圧がかかるとその頭が外れるようにできている。余震などで余計な圧がかかった場合、手の施しようがない可能性大。そのタイプのタンクが300基もあるというのだ。
”アベノミクス第4の矢”とも称された五輪招致成功。株価が急騰するなど日本経済は沸き立った。しかしこのことが、原発事故収束のためには「逆効果になる可能性もある」とAさんは言う。
「うちの社員にも、原発ではなく除染作業に行きたいと言う者が少なくない。さらに今後は、五輪が決まり、そちらの建設現場にいい人材はどんどん流れてしまうことでしょう」
事故から2年半しかたっていないのに、作業員が毎日使い捨てる作業服はJヴィレッジに山積み。原発から出る木くず、鉄くずも、たまる一方。このままでは、原発の20キロ圏内は、あっという間に汚染水のタンクと、原発から出るゴミで埋め尽くされるだろうという。Bさんは言った。
「また大きな地震や津波が来たら……。がれきのほかに、今度は高濃度の汚染水がぶちまけられる。とてもじゃないが、人は近づけない。そうなったら、東京で五輪なんてできなくなるんじゃないですか」