「都議選は違憲」「都は是正怠った」 元最高裁判事が提訴 - MSN産経ニュース
選挙区ごとの「1票の格差」を是正せず実施した6月の東京都議選は憲法違反だとして、元最高裁判事の泉徳治弁護士が練馬区選挙区の無効を求める訴訟を東京高裁に起こし、2日に同高裁(大竹たかし裁判長)で第1回口頭弁論が開かれた。
都条例は都議選について、定数127を42選挙区に配分して実施するよう規定している。訴状によると、島部を除いて議員1人当たりの有権者数が最少の千代田区と、最多の北多摩第3選挙区(調布市など)との間では投票価値の格差が3・208倍だった。
泉弁護士は、新宿区など7選挙区で定数を1ずつ減らし、練馬区など6選挙区に割り当てる「7増7減」を実現させる必要があるのに、都は是正を怠った、と訴えている。
泉弁護士は、最高裁判事の任期中に関わった国会議員のいわゆる1票の格差の裁判で一貫して「憲法違反」の判断を示していて、今回の訴えについても「1人の東京都民として格差の是正を求めたい」と話しています。