国内の上場企業、1800社余りが保有している株式のいわゆる「含み益」は先月末までの半年間で32%増えて総額で15兆円を超え、いわゆるリーマンショック以前の水準まで回復したという試算、試みの計算がまとまりました。
東京株式市場ではアベノミクスへの期待感やことし4月に日銀が打ち出した大規模な金融緩和などを受けて株価が上昇し、3月末に1万2000円余りだった日経平均株価は先月末には1万4000円台半ばに上昇していました。
野村証券の西山賢吾シニアストラテジストは「企業には増えた含み益を有効に活用することが求められる。株式の売却益などを使って設備投資や企業買収など、成長のために攻めの姿勢で資金を使っていくことが非常に重要だ」と指摘しています。