【書評】『宇宙の扉をノックする』リサ・ランドール著 - MSN産経ニュース
宇宙の根本的な構造は、現代物理学でどこまで分かっているのだろうか? 著者はハーバード大物理学教授として素粒子物理学と宇宙論を研究する、才色兼備、新進気鋭の天才女性物理学者だ。ニューヨーク・タイムズ紙が2005年に注目の一冊として挙げた、初の著作『ワープする宇宙〜5次元時空の謎を解く』(NHK出版)の著者としても知られている。
ヒッグス粒子、暗黒物質、ブラックホール、美しさの基準、宇宙のスケーリングといった宇宙における人間存在の根本の謎を、専門家ではない者の耳にもなじみやすい言葉で語りかけてくれる。(向山信治監訳、塩原通緒訳/NHK出版・3360円)