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世界各国中銀の躊躇ない非伝統的政策採用でリーマン後の世界は大恐慌のような落ち込み免れた=黒田日銀総裁 | Reuters
UPDATE 1-複雑な時間軸は予期せぬ効果、必要なだけ緩和継続=黒田日銀総裁 | Reuters

 黒田総裁は米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など各国の時間軸政策の経験を引き合いに、「市場参加者は多種多様なため、あまりに複雑なガイダンスは予期せぬ結果を生じたり、時には破壊的に影響を及ぼすこともある」と述べた。また「金融市場にショックを与えないため、市場との対話では透明性が重要」とも強調した。

異次元緩和からの出口について「野心的(challenging)」と発言。従来の金利引き下げによる金融緩和も市場への影響を考慮すると出口は難しいが、量的緩和政策は過去の経験が少ないうえ、異次元緩和は「満期の長い国債を買い入れているため、過去の量的緩和より出口が難しい」と述べた。   リーマンショック後の各国による大胆な財政・金融政策が「モラルハザード」を生む可能性について、「将来はありうる」と指摘したが、「モラルハザードを起こすからといって国際通貨基金IMF)を解体しないように、金融危機やパニックを防ぐ機関や政策は必要」と発言。大胆な金融緩和にまい進する姿勢を印象づけた。

 総裁は異次元緩和について、「どんなに強いコミットメント(必達目標)を示しても、裏打ちするものがなければ、人々に日銀の強い意志を信じてもらうことはできない」ため導入する必要があったと説明。緩和の結果、「実質金利がマイナスとなり民間需要を刺激」するなど「想定したとおりの効果を発揮している」と指摘、「日本経済は2%目標実現に向けた道筋を順調にたどっている」と強調した。 また「経済・物価情勢の上下双方向のリスクを点検し、必要であれば調整を行っていく方針」と繰り返した。


15年にわたるデフレの原因について、低成長や新興国台頭など様々考えられるが、「原因は何であれ日銀がはデフレを止める責任があると思っていた」と述べ、従来の日銀の政策を改めて批判した。


異次元緩和に関する学術論文は「まだ多くないが、何年か後には経済学や公共政策研究に新しい1ページを提供している」と自信を示した。


【講演】黒田総裁「公共政策研究と金融政策運営」(東京大学公共政策大学院) :日本銀行 Bank of Japan