しかしこの本を読んでいると、やはりなんのために大学教授になりたいかが不明で、そこがないのにノウハウだけ追いかけているから、どうしても軽さを感じてしまう。
各自が各自の興味関心に従って調査し、究明したところを発表し、これをベースにした教育を行うことをやりたいという欲求があってはじめて、大学教授になりたいという進路希望が出て来る(正直言って教育をしたいという欲求はマストではないかもしれない)。
この欲求が先にあれば、学術論文を書くことが就職に必要だとか書く必要もないのである。それこそがやりたいことであり、言われるまでもないはずだ。