経常収支、9カ月ぶりに赤字転落 貿易赤字の拡大で | Reuters
10月経常収支 9か月ぶりに赤字 NHKニュース
財務省の発表によりますと、このうち「貿易収支」は、1兆919億円の赤字と、統計が比較可能な昭和60年以降では、10月として最大の赤字額となりました。
これは、▽円安の影響で主にドル建てで輸入される原油やLNG=液化天然ガスの輸入額が膨らんだことや、▽中国からのスマートフォンや衣料品の輸入が増加したことが主な要因です。
また、海外旅行などサービスのやり取りを示す「サービス収支」も、3137億円の赤字と、5か月連続の赤字となりました。
一方、「所得収支」は、日本企業が海外に持つ子会社からの配当の増加などから、去年の同じ時期に比べて9.1%増えて、1兆3615億円の黒字となりました。
この結果、「経常収支」は、1279億円の赤字と、ことし1月以来、9か月ぶりの赤字となりました。
財務省は、「今回の経常赤字の要因となった貿易赤字の拡大が続くのかどうか、今後の為替やエネルギー価格の動向を注視していきたい」と話しています。