日銀の発表によりますと、国内の企業物価指数は、平成２２年の平均を１００とした指数で先月は１０２．６と、去年の同じ月を２．７％上回りました。
指数が前の年を上回るのは８か月連続で、上昇幅は、平成２０年１０月以来、５年１か月ぶりの大きさになりました。
品目別では、好調な住宅建設などを背景に、▽鉄くずなどの「スクラップ類」が３８．１％、▽「製材・木製品」が１３．９％、それぞれ上昇したほか、▽円安傾向を受けて、ガソリンなどの「石油・石炭製品」も１２．６％上昇しました。
また、日銀が集計している８２０の品目のうち、前の年より上昇したのは３９０品目あった一方、下落したのは３０２品目と、３か月連続で上昇した品目が下落した品目を上回りました。
日銀では、「企業間で取り引きされるモノの値上がりのすそ野が広がっている一方で、今後は、エネルギー価格への円安の影響が一巡するとみられ、これらの要因が企業物価にどう影響するか注視したい」と話しています。
企業物価指数（11月） [PDF 191KB]
