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スーパードライのプレミアム通年販売へ キリン一番搾りも改良 - MSN産経ニュース
ビール各社 新商品相次ぎ投入 NHKニュース

ビール市場は、若者を中心としたビール離れが原因で縮小が続いていて、ビール系飲料の年間出荷量は、ことしも前の年を下回り、9年連続で減少する見込みです。
こうしたなかアサヒビールは、上質な国産の麦を使い価格が高い、いわゆる「プレミアムビール」については年々需要が増えているとして、これまでお中元とお歳暮に限って販売してきた戦略を改め、来年2月から通年で発売することを決めました。
アサヒビールとしては味とブランドにこだわる新たな顧客を掘り起こしたい考えで、小路明善社長は「お客様の味へのこだわりは年々強まっており、お客様のニーズに沿ったビールを提案することで市場を拡大させたい」と話しています。
一方、「キリンビール」は、看板の主力商品を4年ぶりにリニューアルすると発表しました。
香りが強いホップの量を増やすとともに、飲みやすくもしたとしています。
キリンビールは、来年4月の消費税率の引き上げで環境は一層厳しくなるとみて、これまでの顧客を確実に引き止めたい考えで、ビール市場を巡る競争はさらに激しくなりそうです。

〔アングル〕アサヒ本格参入で活気づくプレミアム市場、結果次第で業界地図に変化も | Reuters

数少ない成長市場に各社の注目が集まった結果、「ザ・プレミアム・モルツ」、「エビス」の2大ブランドと、「スーパードライ」」の派生商品が激突するという「消耗戦」が展開されそうで、この分野でいかに成長するかが、ビール業界の地図を塗り替えるきっかけになる可能性もある。

若者のビール離れ、人口減、高齢化などに加え、缶チューハイなどRTD(Ready to Drink)を含めた他のアルコールへのシフトもあり、ビール系飲料の総需要は9年連続での前年割れが確実な情勢となっている。


こうした中で伸びているのが、安価な新ジャンルとプレミアムビールだ。「消費の2極化という流れで、アベノミクスによって景気の先行きに明るい兆しが出たことが、プレミアム市場の拡大につながっている」とアサヒの森田健・マーケティング本部長は分析する。実際、プレミアム市場は12年、13年と2年連続で拡大し、各社にとって貴重な市場となっている。


サントリーによると、今年1―11月期でプレミアムビール市場は前年同期比7%伸びている。同社は、今年初にプレミアムビール市場を4%増と見込んでいたが、12日に7%増の2900万ケースへと上方修正した。「本格的にビール需要が出てきた中で、アサヒがギフト用にドライプレミアムを出したことが、さらなる市場活性化につながった」(関係者)という。


業界では「ドライプレミアム」の通年商品化が、一段の市場活性化につながるという期待が強い。


2014年4月の消費増税時に、業界が期待していたビールの税金引き下げという酒税改正は見送られた。高率な酒税に加えて、消費税率引き上げがあり、総需要への影響は避けられそうもない。数量の減少傾向が続くことを前提とするならば、利益率の高いプレミアムビールは、各社ともに伸ばしたいカテゴリーとなりそうだ。


ただ、今回のアサヒの参戦で、プレミアムビール市場での販売合戦が、格段に激しくなるのは確実だ。マーケティングや広告宣伝費の増加も予想され、思うように販売増につなげられなければ、収益悪化要因にもなりかねない。成長市場だけに、ここでの勝敗が、ビール各社の業績に影響を与えることもありそうだ。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20131211#1386758742
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20131211#1386758718