アメリカ空軍トップのウェルシュ参謀総長は11日、首都ワシントンで講演し、中国が東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定したことについて、「アメリカを含め、世界の多くの国が識別圏を設けている」と述べ、中国だけに対して撤回を求めるのは難しいという認識を示しました。
そのうえで、ウェルシュ参謀総長は、「中国の識別圏は、韓国、日本のものと重なり、アメリカ海軍が定期的に訓練を行う場所でもある。お互いの連絡は十分でなく誤解や間違いなどが起こらないよう、中国側との協議が必要だ」と述べ、不測の事態を避けるため中国との連絡を密にする重要性を強調しました。