11月貿易収支は1.3兆円の赤字の見通し、2カ月連続で1兆円台の赤字 | Reuters
ロイターが民間調査機関の予測をまとめたところ、11月貿易収支(原数値)の予想中央値は1兆3195億円程度の赤字となった(前年同月は9570億円の赤字)。
輸出の回復に力強さが欠ける一方で輸入が高水準を維持し、2カ月連続で1兆円台の大幅な赤字が見込まれている。赤字となれば17カ月連続。
輸出の予測中央値は前年比プラス17.9%。円安の定着や欧米向けの自動車輸出がけん引し、9カ月連続で増加が見込まれる。ただ「輸出の回復は緩慢」(みずほ総研)とみられ、10月に2カ月ぶりに増加に転じた数量ベースの動向も注目される。
輸入の予測中央値は前年比プラス21.4%。13カ月連続の増加が見込まれている。発電用の原油や液化天然ガス等の輸入が高水準で推移しており、エネルギー関連輸入が高水準の背景とみられている。
既に公表されている11月上中旬の貿易収支は1兆0702億円の赤字だった。前年同期は7222億円の赤字。