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東京新聞:日ASEAN首脳 中国防空圏 言及避ける:政治(TOKYO Web)

 日本と東南アジア諸国連合ASEAN)加盟十カ国は十四日、東京都内の迎賓館での特別首脳会議で、中国が東シナ海に設けた防空識別圏を念頭に「飛行の自由および民間航空の安全の確保に向け協力を強化する」とした共同声明を採択した。日本は中国の動きに対するより強い懸念を盛り込もうとしたが、ASEANには中国と親密な国もあり、各国の温度差が露呈しないよう抽象的な表現にとどまった。

 安倍晋三首相は首脳会議後の記者会見で、中国の防空識別圏の設定や海洋進出に対して「一方的に東シナ海南シナ海の現状を変えようとする動きがある。多くのASEAN首脳も懸念を共有している」と強調した。


 歴代首相で初めて、ASEAN加盟国全てを就任一年間で訪れて関係強化を目指した安倍首相。首脳会議では、安全保障分野で協力を深める防衛担当閣僚会合の新設も提案した。日本とASEANが足並みをそろえて、東シナ海南シナ海へ進出する中国をけん制することを狙った。


 ただ、ASEAN全体では、中国が二〇〇九年から四年連続で最大の貿易相手国となっており、その軍事、経済両面の影響力が拡大している。フィリピンなど日本に賛同する国の一方で、カンボジアラオスなど中国との関係が深いとされる国もある。このため、共同声明では防空識別圏の言及はなく、中国の名指しも避ける表現に落ち着いた。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20131214#1387018484