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焦点:デジカメ勢力図に激変の兆し、体力勝負で脱落する中堅も | Reuters

全体の市場規模がスマートフォンスマホ)に押され縮小傾向を続ける中、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)、ニコン(7731.T: 株価, ニュース, レポート)の大手2強とそれ以外の中堅メーカーとの体力格差が鮮明になっているためだ。

中堅メーカーは「ミラーレス一眼」など2強が主力商品としていない分野で活路を開こうとしているが、「一眼レフ」対「ミラーレス一眼」の対立構図に巻き込まれ、展望は開けないままだ。体力勝負が長引けば、撤退を迫られるメーカーも出てきそうで、合従連衡を模索する動きも出始めた。

業界首位のキヤノン御手洗冨士夫会長は「うちはやはり一眼レフが本命。ミラーレスは造るが市場の穴埋め」とのスタンスを示す。レンズ交換式カメラの市場では「一眼レフのプロ機から入門機まで充実させる。一眼レフを使う人はお金持ちなので、数年で買い替え需要が見込める。キヤノンのカメラを一度でも使った人は、過去のレンズがすべて使えるので、またうちのカメラを買ってくれるという有利なポジションにある」と「横綱相撲」を続ける構えだ。

伸び悩んだ市場では下位メーカーが脱落し、上位メーカーが生き残るのは歴史が証明していている。ある大手メーカー幹部は「デジカメのメーカーは多過ぎる」と指摘した。


一方で、別の中堅メーカー幹部は「いまや共通の敵はスマホ。カメラ業界でつぶし合うのではなく、相互の協力を考えなければならない」と述べ、合従連衡を模索する考えを示している。


クレディ・スイス証券アナリスト、吉田優氏はデジカメ市場の将来について「寡占化が進んで、スケールメリットとブランド力があるところだけが生き残る。その意味で、キヤノンニコンソニーがその条件を満たしていると言える」と述べ、今後数年にかけて厳しい時代が訪れるとの見方を示している。