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ジャネット・イエレンとのハネムーン 成田離婚ってコトにならないといいけどね

彼女が直面する最初の問題は、「FRBはこれまでの数値によるガイダンスを堅持するのか? それとも時間によるガイダンスに戻るのか?」ということです。


数値によるガイダンスとは「失業率が6.5%に下がるまでは、量的緩和政策を堅持する」という、経済統計に基づく市場参加者の誘導を指します。


時間によるガイダンスとは「2015年までは、量的緩和政策を堅持する」という、期日に基づく市場参加者の誘導を指します。


FRBは2年前に時間によるガイダンスに傾斜した時期があるのですが、現在は再び数値によるガイダンスに戻っています。そちらの方が、市場参加者のキモチを、まとめやすかったからです。この選択は間違っていなかったし、これまではこの方法でOKでした。


しかし、ここへきて数値によるガイダンスの「不都合」が増大してきています。


つまり11月の失業率の発表で、失業率がいきなり0.3パーセンテージ・ポイント改善し、7.0%となったことで「えっ! あと0.5%で、6.5%のターゲットに到達じゃん?」という焦りが投資家に芽生え始めているのです。


ここでFRBが数値によるガイダンスに固執すると、次の数回の雇用統計で失業率の改善が著しければ、いきなり「量的緩和政策終了フラグ」が立ってしまいます。

ウォールストリート・ジャーナルの「FEDウォッチャー」であるジョン・ヒルゼンラースは、既にFRBは退路対策として時間によるガイダンスを復活させはじめていると主張しています。


バーナンキ議長が12月の連邦公開市場委員会FOMC)で示した「債券買い入れプログラムを、とりあえず100億ドル縮小する」という新方針も、言外にこめられた意味合いとして「年末まで何らかの債券買い入れプログラムを残す」というニュアンスを漂わせています。