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バーナンキ米FRB議長、上院議員に米経済で明るい展望示す | Reuters

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は9日、上院議員との会議で、米経済について楽観的な見通しを示した。その一方で、長期的な財政赤字社会保障費の問題への対応で今後「厳しい決断」を迫られるとの見方を示した。

上院予算委員会のマリー委員長は、バーナンキ議長について「非常に頭が切れる人物で、どの程度状況が上向いているかや、将来、米経済を支援するインフラや研究開発に投資する必要性などについて話した」と語った。


シューマー議員は、バーナンキ議長が「今後4─5年間に赤字が非常に上手く管理された状態になると考えているが、赤字の問題よりも、中間層の所得や平均的な世帯の成長の方を強く懸念している」と語った。


オバマ大統領と民主党は今年、所得格差縮小の必要性を前面に打ち出そうとしている。


銀行委員会の有力民主党メンバーであるシューマー議員によると、バーナンキ議長は会議で「大き過ぎてつぶせない」銀行問題にも触れた。議長は、市場の力で危機に陥った銀行を閉鎖させることを方策の一つと述べ、かつて格付け会社が、政府の救済が見込めないとみた銀行を格下げしたことを市場の力と説明したという。