Obama moves to fill Fed board, taps Fischer to be No. 2 | Reuters
米大統領、ＦＲＢ副議長にフィッシャー前イスラエル中銀総裁指名 | Reuters
オバマ米大統領は１０日、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の次期副議長にスタンレー・フィッシャー前イスラエル中銀総裁を指名した。
また、ＦＲＢ理事にラエル・ブレイナード前財務次官（国際問題担当）を新たに指名したほか、ジェローム・パウエルＦＲＢ理事を再指名した。
ブレイナード氏が特に雇用拡大の促進を重視するとみられる一方、フィッシャー氏は中道とされている。ただ、フィッシャー氏は市場の思惑や経済のルールにかかわらず最善と考える措置を講じることでも知られており、イスラエル中銀総裁時代には金利決定で市場を驚かせることも少なくなかった。
ピーターソン国際経済研究所のアダム・ポーゼン所長は「イエレンＦＲＢ副議長らと同様に、フィッシャー氏は学術的な問題やモデルを考慮すべき時とそうでない時を区別する優れた能力を間違いなく備えている」と述べた。
意志の強いフィッシャー氏と、イエレン次期ＦＲＢ議長の間で政策をめぐり意見が食い違った場合、緊張が生じるのではないかとの懸念も浮上しているが、イエレン氏をよく知る米カリフォルニア大学のローラ・タイソン教授はこうした見方を否定。「両氏は長年にわたり職務上緊密な関係を築いている」と述べた。
フィッシャー氏の指名承認にあたっては、外国中銀の総裁職に近年就いていたことや、２０００年代半ばに副会長を務めたシティグループが後に米政府支援を受けたことなどが懸念材料となる可能性がある。
米ＦＲＢ副議長にフィッシャー氏指名、著名学者でバーナンキ議長の「師匠」 - MSN産経ニュース
昨年６月末にイスラエル銀行総裁を退任したフィッシャー氏は在米経験が長く、米国市民権も保有。経済学者としても国際的に著名で、学生時代のバーナンキＦＲＢ議長を指導した。金融政策への識見も定評があり、ＦＲＢ議長の候補にも名前が挙がったことがある。
フィッシャー氏は７０歳。
アメリカのマサチューセッツ工科大学の教授やＩＭＦ＝国際通貨基金の副専務理事などを経て、２００５年から去年６月までイスラエル中央銀行の総裁を務めました。
また、教授時代に、今のＦＲＢのバーナンキ議長やヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁らを指導したことでも知られ、一時、ＦＲＢ議長候補の１人としても名前が取り沙汰されました。
就任には議会上院の承認が必要ですが、認められれば、国際金融界の重鎮とされるベテランの経済学者がイエレン新議長を支える異例の人事となります。
