Kerry insists no place for Assad in Syria's future | Reuters
Syria offers Aleppo truce as rebels argue over talks | Reuters
シリアのムアレム外相は17日、ロシアのラブロフ外相とモスクワで会談しました。
会談後の共同記者会見でムアレム外相は、北部の都市アレッポで停戦を実現するための計画をラブロフ外相に手渡したことを明らかにしたうえで、「計画がうまくいけばほかのすべての都市に拡大することができるだろう」と述べました。
また、反政府勢力と捕虜を交換することを検討する考えも示しました。
シリアの内戦を巡っては、和平を目指す国際会議が開かれる予定です。
シリア政府はこのところ戦況を有利に進めており、譲歩する姿勢を示すことで、アサド大統領の退陣が会議の前提だと主張する反政府勢力や欧米諸国に揺さぶりをかけるねらいがあるとみられます。
死者が12万人を超えたシリアの内戦に歯止めをかけようと、和平を目指す国際会議が来週22日からスイスで開かれ30か国以上が参加する予定です。
アメリカのケリー国務長官は17日にワシントンで記者会見し、「アサド大統領がシリアの将来に果たす役割があると思うのならそれは間違いだ」と述べ、アサド大統領を退陣させ、政権の移行を果たすのが会議の重要な目的だと強調しました。
またフランスのオランド大統領も17日、「会議には政権の移行という明確な目的がなければならない」と述べ、アサド大統領の退陣が会議の前提になるという立場を改めて示しました。
一方、シリアのムアレム外相はモスクワでロシアのラブロフ外相に、北部の都市アレッポで停戦を実現するための計画を提示したことを明らかにし、部分的な停戦に応じる姿勢を示しました。
会議を前にあくまでアサド大統領の退陣を求める欧米諸国と、反政府勢力に対してアサド政権は停戦に前向きな姿勢を示すことで揺さぶりをかけており、各国の駆け引きが活発化しています。
Exclusive: Russia steps up military lifeline to Syria's Assad - sources | Reuters