激しい内戦が続くシリアの和平に向けては、22日にスイス西部で開かれた国際会議に続いて24日、ジュネーブにある国連ヨーロッパ本部で、アサド政権と反政府勢力による当事者間の初めての協議が始まる予定です。
双方は、協議で、一堂に会する「直接対話」となるのか、それとも別の場所にいる代表団の間を国連のブラヒミ特使が行き来しながら間接的に意見を交わすのか、話し合うものと見られます。
そのうえで、協議を仲介する国連は、戦闘で孤立した地域の住民に人道支援を行うため、一定の都市や地区を対象にした部分的な停戦や、双方が拘束している捕虜の交換などを軸に、交渉を進めるものと見られます。
しかし、反政府勢力側は、アサド大統領の退陣を前提とした政権移行について速やかに協議するべきだと強調していて、協議の進め方を巡っても意見が対立しています。
このため、24日の午前になっても、協議が始まる時間すら定まっておらず、波乱含みの展開が予想されています。