日銀は、ギリシャの財政危機をきっかけにヨーロッパの信用不安が広がった4年前、金融機関が必要な資金を調達できなくなるのを防ぐため、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会や、ヨーロッパ中央銀行など、海外の5つの中央銀行と協調し、金融機関にドル資金を供給する市場安定化策を導入しました。
しかし、信用不安の懸念が和らぎ金融市場が安定したことから、このところは日銀の資金供給に応じる金融機関がない状況が続いていました。
このため日銀は、この「ドル資金供給」をことし5月以降段階的に取りやめ、8月以降に終了することを決めました。
各国の中央銀行も同じようにこの「ドル資金供給」を終了するということです。
ただ日銀は、市場環境が急激に悪化するなどした場合は、各国の中央銀行と連携してドル資金の供給を再開するとしています。