住友鉱:「金の個人向け販売」撤退、純金積立は田中貴金属に - Bloomberg
住友金属鉱山 は27日、個人向けの金の販売事業から撤退すると発表した。電話注文による金地金販売は9月末で終了し、純金積立事業は11月1日付で田中貴金属工業に事業移管する。金の個人向け事業は黒字だが、単独で事業をさらに伸ばしていくには難しいと判断。事業の選択と集中を進める狙いという。
住友鉱の純金積立事業の売上高は2013年3月期で44億円。事業売却額は2億2500万円。住友鉱の純金積立の規模は国内では田中貴金属、三菱マテリアル に次いで3位。田中貴金属では今回の事業承継で純金積立の口座数が2万件拡大すると説明している。
住友鉱は国内で唯一商業生産している鉱山、鹿児島県の菱刈金鉱山から金鉱石を採掘するなどして金地金を製錬している。製錬した金地金の大部分は電子部品など工業用向けに使用される。個人向け業務からの撤退による金地金生産への影響はない。事業移管が業績に与える影響も軽微としている。