イランの核開発問題を巡って、ＩＡＥＡ＝国際原子力機関の担当者が首都テヘランを訪問し、８日からイラン側と協議を行いました。
イランは去年１１月に、ＩＡＥＡとの間で、核関連施設への査察官の立ち入り調査を認めており、今回の協議は、今後の協力関係について話し合ったものです。
２日間の協議の後、９日、イランとＩＡＥＡは、５月１５日までに、新たに７つの項目を実行することで合意したとする共同声明を発表しました。
この中には、プルトニウム型核兵器の開発につながると懸念される西部アラクの重水炉の設計情報を提出することや、イランが核兵器に使用される起爆装置の開発を行っていたとされる問題で、ＩＡＥＡに情報を提供することなどが含まれています。
イランは「ＩＡＥＡに対して積極的に協力を続けている」としており、イランとしては、今月１８日から欧米など関係６か国との間で、核開発問題の最終合意に向けた交渉が始まるのを前に、核開発の透明性を国際社会に強調するねらいがあるものとみられます。
イラン、核開発疑惑の焦点、起爆装置開発でＩＡＥＡに情報提供 - MSN産経ニュース
Iran moves to cooperate in U.N. nuclear bomb probe | Reuters
