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【ソチと世界】グルジア、対露融和の動き 領土問題では不信 首脳会談なお時間 - MSN産経ニュース

 2008年にロシアと戦火を交えたグルジアが、ソチ五輪を機に断絶状態にある対露関係の改善に向けて動き始めた。しかし、領土問題をめぐる対露不信は強く、本格的な関係正常化には時間がかかりそうだ。

 グルジアは2012年の議会選挙で、グルジア紛争当時大統領だったサーカシビリ氏率いる「統一国民運動」が敗北、ロシアとの関係修復を目指す「グルジアの夢」が新内閣を発足させた。政権交代の背景には、欧州連合(EU)加盟を目指しつつも、特産品ワインの輸出再開などロシアとの経済関係強化を望む国民の声の高まりがあった。

 グルジア政府は、「スポーツと政治は別」として、ソチ五輪に選手4人の派遣を決定。五輪開幕直前には、首都トビリシとソチを結ぶ直行チャーター便が5年半ぶりに復活した。


 プーチン露大統領はグルジア五輪参加について、「五輪はグルジアとの関係発展を助けている。素直にうれしく思う」と語った。

 プーチン氏はまた、「相手側が望めば、実施を排除しない」と述べ、グルジアに首脳会談を呼びかけた。


 しかし、グルジアガリバシビリ首相は、「会談は、グルジア国民に受けいれられる内容にしなくてはいけない」と述べ、慎重姿勢を崩さなかった。

 グルジアがロシアとの性急な関係改善を避けるのは、グルジアからの分離独立を求めるアブハジア自治共和国南オセチア自治州をめぐる、ロシアとの根深い対立があるためだ。


 グルジア領内のアブハジア自治共和国は五輪開催中、外国人がロシアからアブハジアに入る手続きを簡素化し、「両国の国境」で査証を発給する措置を講じた。グルジア外務省は「主権と一体性への挑発」と反発し、アブハジアと支援国のロシアを批判した。

 五輪開会式には、ロシアが一方的に独立を承認したアブハジア自治共和国南オセチア自治州の「大統領」が出席。


 また、グルジア選手団が入場の際に会場に映し出されたグルジアの地図は、両地域が白い雲で覆われていた。


 グルジアの野党はこれを「ロシアの挑発」などと反発。グルジアの主権を揺るがす一連の問題については、与党もロシアへの反感が強い。グルジア外務省は、ロシアからアブハジアに入る外国人はグルジア刑事罰の対象になると警告し、ロシアなどの対応を牽制(けんせい)した。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140213#1392287841