ロシアのプーチン大統領は14日、オリンピックパークにあるアメリカオリンピック委員会の施設を予告なしに訪れ、およそ30分にわたって委員会の幹部らとワインを飲むなど、くつろいだ雰囲気でことばを交わしました。
この中でプーチン大統領は、アイスホッケーのファンだとして、15日に行われるアイスホッケー男子予選リーグのアメリカとロシアの1戦を観戦する意向を伝え、「共に試合を楽しもう」と呼びかけました。
また、「アメリカの友人の支援を今でも感謝している」と述べ、7年前、みずから誘致する形でソチでのオリンピック開催が決まったとき、アメリカが支援してくれたと謝意を表しました。
ソチオリンピックを巡っては、アメリカのオバマ大統領が開会式への出席を見送り、ロシアで同性愛者の活動が制限されるなど、人権問題への抗議を示したものと受け止められています。
プーチン大統領は会話の中でこうした問題には触れず、アメリカの選手たちの選手村での生活やボランティアの活動などについて尋ねたということで、スポーツの祭典を舞台に、米ロ両国の友好関係を強調するねらいがあるものとみられます。
Putin Drops By USA House and Canada House in Sochi | The Moscow Times
Ъ-Приложение Коммерсантъ Bosco Sport (88443) - Америка взяла вино на себя
【ソチと世界】プーチン礼賛一色…独ソ戦引き合い、露メディアに漂う陶酔感 - ソチ冬季五輪2014 - MSN産経ニュース
ソチ五輪は開幕から1週間余りが経過し、日程上の折り返し地点を過ぎた。会場建設の遅れやテロの可能性、同性愛差別などをめぐって国内外の懸念や批判の多かった今大会だが、これまでのところは順調な運営が続いている。ロシアの主要メディアには五輪開催の陣頭指揮をとったプーチン大統領を「礼賛」する報道が目立ち、プーチン氏も批判を乗り切ることに自信を深めているようだ。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「素晴らしい競技会だ。選手たちから不満は聞かれない」と運営を評価。プーチン氏は「ロシアが発展しようとすると、それを抑止する試みが出てくる」とソチ五輪への厳しい視線をはねつける半面、14日には米国選手団の元を訪れて健闘を祝福する余裕を見せた。